暖かくなってくるとやらなければならない家事、それが草刈りや草引きです。
わが家の敷地には石を敷き詰めているのですが、それでも雑草は生えてきます。
市販の除草剤をまく手もありますが、特にこどもがまだ小さかった頃は家の周りで遊ぶこともあったので、あまり使いたくありませんでした。
そういった場合には重曹が除草剤がわりに使えると言いますが、果たしてデメリットはないのかなと気になったりもしますよね。
この記事ではその疑問を解消し、除草に重曹を効果的に使う方法や重曹で除草剤を作る際の濃度についてもお伝えしていきます。
・できるだけ人や環境に害のない除草剤を使いたい
・重曹のデメリットが気になっている
・除草に重曹を初めて使ってみたいと思っている
というような方はぜひ参考にしてください。
重曹で除草するデメリット
そもそも重曹は土に使っても安全なのでしょうか。
その答えは「YES」です。
重曹は実は「特定農薬」とされているのですが
特定農薬は、改正農薬取締法第2条第1項において「その原材料に照らし農作物等、人畜及び水産動植物に害を及ぼすおそれがないことが明らかなものとして農林水産大臣及び環境大臣が指定する農薬」と定義付けられています。
農林水産省「特定農薬とは?」
これで重曹の安全性については確信が持てました。
じゃあデメリットはないのでしょうか?
重曹を除草に使うときのデメリットは、重曹はそのままでは植物に吸収されにくいということです。
ただ重曹をまいたり水に溶かしてまいたとしても、除草効果は得られにくいのですね。
また重曹には確かに草を枯らす効果がありますが、完全に枯らしてしまうほどの威力はありません。
効果が出るのにも多少日にちがかかります。
環境に優しいだけのことはあり、市販の除草剤ほどの効果はないのですね。
ですからしばらくすると草が生えてきてしまうので、また除草の必要が出てきます。
除草に重曹を効果的に使うにはちょっとしたポイントを押さえる必要があるということです。
除草に重曹を効果的に使う方法
重曹はそのままでは植物に吸収されにくいので、除草を効果的に行うには雑草を傷つけてから散布することです。
重曹の成分であるナトリウムが茎や葉から吸収されると、活性酸素やエチレンが発生し雑草の細胞が破壊されます。
また夜には葉の気孔が開いたままになるため、水分が奪われ枯れやすくなるのです。
草引きをした際に根元から引き抜けるといいですが、なかなか根っこまでは抜けずに葉っぱの途中でちぎれてしまうケースも結構あるのではないでしょうか。
そんな場合にうってつけですね。
草むらのような状態になっているなら電動草刈り機で刈り取った後なんかもいいですね。
粉のまままくと風に吹き飛ばされてしまうこともあるので、水に溶かしてまいた方が吸収されやすいです。
また午前中に散布することで、植物が吸収する可能性が高くなります。
そして定期的にこれを繰り返すことで、雑草が伸びるのを抑えることができるでしょう。
除草に重曹を使うときの濃度
除草に重曹を使うなら水に溶かした方がよいわけですが、どのくらいの割合で溶かせばいいのでしょう。
濃度としては8%前後を目安にするとよいようです。
5Lの水なら400gくらいの重曹となります。
40℃くらいのお湯を用意すると溶かしやすいですね。
まとめ
【重曹で除草するデメリット】
・そのままでは植物に吸収されにくい
・市販の除草剤ほどの効果はない
【除草に重曹を効果的に使う方法】
・雑草を傷つけてから散布する
・水(お湯)に溶かして散布する
・午前中に散布する
・定期的に散布する
【除草に重曹を使うときの濃度】
・8%前後(5Lの水なら重曹400g程度)
春から夏にかけては庭や敷地内の雑草が目に付く季節になります。
除草剤を使うと手っ取り早いですが、できるだけ安全に除草したいという方は、これまでの草刈りや草引きにプラスして重曹を活用されてみてください。
~ 他にも重曹は活用できる ~
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