人間関係の悩みの1つとして、人の愚痴を聞くのが疲れる、ストレスになると感じておられる方も多いのではないでしょうか。
私もよくそう感じていました。
関係の浅い相手やどうでもいい相手なら、適当に切り上げてその場を離れたり、距離を置いた関係性にしてできるだけ関わらないようにするのが得策でしょう。
でもそうはできないような相手もいるし、自分にとって大切な家族や友人だから話を聞いてあげたいのだけれど、聞いているうちに自分までしんどくなってきてしまった…なんてことも私はありました。
そんな私でしたが、2つの心構えをして人の愚痴を聞くようになると、それほど辛く感じなくなったのです。
そして絶妙な受け答え方を知り、それを実践するようになると人の愚痴も受け流せるようになってきました。
そこで今回は、人の愚痴を聞くコツとして2つの心構えとおすすめの受け答え方をご紹介します。
人の愚痴を聞くのが疲れると感じておられる方や、大切な人の辛い話を自分までしんどくならずに聞けるようになりたい方は、ぜひ参考にしてください。
同調しなくてもいい
愚痴を聞かされるとき、あなたは無意識にでも「同調してあげなければいけない」と思っているのではないでしょうか。
相手は怒りや悲しみ、苦しみなどを誰かにわかってもらいたくて話しているのだから、「そうだよね」という同調を求めていると感じるのは当然のことかもしれません。
しかしながら、聞いていると相手の主張が必ずしも正しいとは感じられないこともあるでしょう。
そんな状況で「そうだよね」と同調すると、自分の気持ちに嘘をつくようで嫌な気分にもなります。
またその愚痴がAさんの悪口だった場合、「そうだよね」とうかつに同調してしまうと、Aさんとの人間関係がこじれてしまう可能性だってありますよね。
同調を求められていると思うけれど同調したくない。
その葛藤がストレスになる原因の1つです。
これを解決するには「同調しなくてもいい」という心構えで聞くこと。
相手の発言に対してどのような反応をするかはこちらの自由です。
無理に同調する必要はないのです。
自分がどうにかしてあげようと思わない
逆に相手の話を自分の経験と重ね合わせてしまって、怒りや悲しみ、苦しみを自分のことのように感じてしまう場合もあります。
自分にとって大切な人の愚痴や悩みごとを聞く場合は特に、そうなりがちではないでしょうか。
こどもが友達と喧嘩したと聞いたり、大好きな友達への上司の当たりがキツイと聞けば、自分まで心が沈んで辛くなってしまったり。
これを解決するには、自分がどうにかしてあげようと思わないことです。
大切な人の気持ちをわかってあげることは大事なことですが、あくまでその人の人生であり自分の人生ではありません。
もちろん何かしてあげるのが悪いわけでもありませんが、自分が辛くなるほどその人の気持ちに入り込んでしてしまっているなら、自分と人との境界線を引き直した方がいいです。
また愚痴をこぼす相手は自分の気持ちを誰かに理解してほしいだけで、アドバイスを求めているわけではないケースも多いです。
意見を求められてもいないのにアドバイスしたり正論を伝えても、相手に受け入れられず徒労に終わってしまったら、あなたが疲れるだけですからね。
おすすめの受け答え方とは?
「同調しなくてもいい」「自分がどうにかしてあげようと思わない」という心構えはわかったけど、実際愚痴を聞いてるときにはどう受け答えすればいいの?とあなたは思ったかもしれません。
その疑問への答えは「○○なんだね」です。
○○は相手の言葉をそのまま使うか、相手の感情を表す言葉に置きかえるといいでしょう。
たとえばうちの次男は跳び箱が苦手で
どうして跳び箱なんて学校ですると思う?意味なくない?
今週は週2回も体育の授業があって、4段が跳べない人からしたら地獄だよ。
行きたくない!
と愚痴ってきました。
それに対し私は
跳べなくて恥ずかしいから嫌なんだね。
と返します。
「○○だよね」と同調するのではなく、「○○なんだね」と相手の気持ちを理解したことを伝えるだけにするのです。
もし
地獄だよね。行きたくないよね。
なんて同調してしまうと、私はそう思ってもいないのに
じゃあ休んでいい?
という言葉が返ってきたりします。
もしそこで
いや、休むのはダメ
なんて私が返したとしたら、次男からすると
わかってくれたんじゃないの?!矛盾してる!
と感じて私への怒りが爆発することになりかねません(笑)。
学校で跳び箱をする理由を説明したとしても、彼はきっと納得しないでしょう。
人の悪口を言う愚痴に対しても、「Aさんが○○してあなたの仕事が増えてしまったからムカついたんだね」と相手の話をそのまま、あるいは要約して返すだけでいいのです。
それだけで相手は気持ちを理解し受け止めてもらえたと感じるはずです。
そこにあなたの意見や感情を挟む必要はありません。
もし相手から「そう思わない?」と意見や感想を求められたなら、そのときは「私はこう思う」「私はその場にいなかったから何とも言えないけど」など正直な自分の意見や感想を伝えればいいと思います。
また、「○○だよね」ではなく「○○なんだね」という言葉は、その人の気持ちに入り込みすぎるのもセーブしてくれる気がします。
愚痴を言う人は自分の気持ちを理解してほしいと思っているとは思いますが、聞いてくれる人に自分と一緒に苦しんでほしいとまでは思っていないはずです。
あなたがその人の感情に引きずられる必要はないし、むしろあなたは元気でいる方が相手にもいいエネルギーを与えられるでしょう。
ちなみにわが家の次男の跳び箱問題は、家でピアノの椅子を跳び箱に見立てて助走から踏み込むタイミングを練習した結果、1週間後には4段が跳べるようになったと報告がありました。
まとめ
人の愚痴を聞くコツとして
・同調しなくてもいい
・自分がどうにかしてあげようと思わない
・「○○なんだね」と受け答えする
ということをお伝えしました。
愚痴を言ってくる相手には、その気持ちを理解したことを伝えるだけでいいのです。
ぜひ「○○なんだね」というフレーズを試してみてください。
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